最近はお墓にこだわらず、樹木葬や海洋葬といった散骨やロケットで宇宙へ打ち上げて大気圏へ再突入させて流れ星として供養したり、火星や月面へ送る宇宙葬など、葬送の形も多様化しています。永代供養も人気があり、あるいは手元で祭ったり、ご遺骨からダイヤモンドなどを作り出して供養する手元供養も多いようです。
ご遺骨のまま、これらの葬送を行うことはできません。粉骨といった処理が必要となります。
粉骨とは、ご遺骨を粉末にする事です。粉骨自体はご自身でもできますが、ご自身で身内の遺骨を砕く作業は精神的にもかなり過酷な場合もあります。そこで通常は、専門業者にお願いする事になります。専門業者の多くは、遺族の立ち合いのもと、粉骨を行うことができます。葬送として粉骨をするのですから当然とのいえます。また一方、「立会したくない」や「時間がない」などの声もあり、郵送でも受付、粉骨をした後、ご遺族に返還するサービスを行っている専門業者あります。死生観や宗教観、気持ちの問題でもありますので、郵送が悪いわけではありません。亡くなった人を想う気持ちがあればどのような方法でも問題はありません。
粉骨後のご遺骨は多くの場合は白い粉末状になっています。持ち歩いても法的に問題はありません。霊園など埋葬する場合や樹木葬として指定された場所に散骨する場合などには埋葬許可書が必要となりますが、それ以外の許可等は必要はありません。散骨は特別な条例や法律で規制されている場合がありますので注意が必要となります。専門家の助言などのそって行ってください。
なお、遺骨を粉骨せずに散骨や埋葬する事は刑法に触れる行為になりますので絶対にしてはいけません。

樹木葬や海洋葬には粉骨が必要です

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